外皮性能と一次エネルギー

最近は色々なところで「省エネ」という単語が良く聞かれるようになりましたが、住宅の省エネ基準においては2つの基準が有ります。

①屋根、外壁、窓などの断熱性能に関する基準(外皮性能)

 窓、断熱材の性能や厚みを増やして建物自体の断熱性能を高める方法です。 建物からの熱ロスが少なくなれば、一度エアコンで快適な温度となった部屋はエアコンを停止した後も、ほぼそのままの温度を保ち続けることが出来る様になります。 キャンプなどの際にテント内でストーブを使った場合、停めるとすぐに寒くなりますが、これは無断熱と言う状態だからです。 今の住宅考えると想像できないかもしれませんが昭和55年以前の住宅では無断熱の住宅が一般的でした。 冬は外の様に寒かった祖父母の家を思い出します。 外皮性能を向上させることで部屋間の温度差が解消されヒートショックによる死亡事故や、結露が発生しないことでカビやダニの発生を抑制するなど、「家族の健康を守る」事にも大きく貢献する事が出来ます。


②住宅で使うエネルギー消費に関する基準(一次エネルギ-消費基準)

 これは建物で使うエアコンや給湯器、照明器具などを省エネ仕様に変更する方法です。 今使える設備を処分して買い替えるのは、省エネの観点から考えると本末転な感じもしますので、買い替えなどのタイミングでなるべく省エネの家電製品を選ぶことができれば徐々に省エネ仕様に変わっていくイメージかと思います。

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